8月6日 (土)  8月6日に思う!

今日8月6日は、広島に原子爆弾が投下されて60年の節目の日です。広島に住む私にとってもいろいろな思いがあります。私は戦争を知らない世代で被爆者でも被爆二世でもありませんが、この広島の惨状は後世に伝えていかなければならないし決して風化させてはいけないとの思いがあります。

昨日、テレビの特集で広島のきのこ雲のビデオを撮影した1人の科学者が被爆者2名と対談してました。その科学者に対して被爆者が気持ちを押さえられずに「原爆を投下したことを謝って欲しい!」とお願いをしてました。それに対して彼が言った言葉は、「私は決して謝らない。わが国アメリカにはこんな言葉がある。・・・「りメンバーパールハーバー」」

この言葉を聞いて私はとても深い悲しみを覚えました。確かに戦争は狂気であり、おろかな人類が起こすものです。そのためにとても非人道的な人間の尊厳を冒す行為が任務という名のもとに遂行されます。その科学者も任務を遂行しただけでしょうが・・・

原子爆弾が非人道的な兵器であり、決して用いてはいけないという考えをその科学者は持ち合わせていないようです。その科学者は、「銃で殺されようとダイナマイトで殺されようと原子爆弾で殺されようともみな同じだ」とも言ってました。私たちは広島に住む人として原子爆弾が非人道的な兵器であることを訴え続けていかなければなりません。

私は未だ原爆ドームを撮影したことがありません。いつかは向かい合う時が来るのかもしれません。